2023チョコレート特集号 有楽製菓

圧倒的ザクザク感とプレミアム感で勝負

 バレンタイン後、今年3月から主力の『ブラックサンダー』を中心に、価格改定を実施した。同品の値上げは初めてで30円から35円になったが、前年を上回る出荷が続く。

 今秋は、『ブラックサンダー』のレギュラー品(写真上)に注力し、最大の特徴である「圧倒的ザクザク感」を訴求する。

 9月6日が「ブラックサンダーの日」であることから、「頭がつかれたときに、いったんザクザクだ!」をテーマにしたキャンペーンを9月8日から9月24日まで実施。3本のプロモーション動画の配信と、「オフィスでサンダー応援プロジェクト」を行った。

 公式X(旧Twitter)では、頭が疲れた時に食べたい人気フレーバーを決める「ブラックサンダー国民投票 2023」を行い、その結果を発表。1位『ブラックサンダー』、2位『同 至福のバター』、3位『同 柿の種サンダー』となった(写真中)。

 また2020年から展開するプレミアムシリーズから、『同  至福のバター』(写真下)を9月26日に発売。同品は、ブラックサンダーシリーズの自社出荷金額歴代首位を達成した、大ヒット製品だ。「本っ当においしいチョコバー」がコンセプト。自社特製バタークッキーとチョコレートを組み合わせることで、バターの美味しさを堪能できるのが特徴だ。

 発売4年目となる今年は、フランス発酵バターの香りに着目。自社特製バタークッキーの配合を見直したほか、全粒粉ビスケットを加え、チョコレートには焦がしバターを溶かし入れた。隠し味にカシューナッツを加えることで、1本64円(税込)とは思えない、ワンランク上のコク深い味わいだ。

 「お客様には価格改定を受け入れていただいたと認識。引き続き、ワクワクするお菓子を提案したい」(同社)。