「令和」を飛躍のばねに


 4月1日、午前11時42分に新元号の「令和」が管義偉官房長官から発表された。

 天皇退位に伴う改元は近代日本の憲政史上初で、5月1日から新元号に変わる。菓子業界でも待ち構えていた各企業から早速「令和」を冠した記念の各種のお菓子が発売されて話題をよんだ。国書の万葉集「初春の令月にして気淑く風和らぎ…」から引用され、人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ意味が込められた年号に因み、菓子業界も心を寄せ合って発展していくことを願う。

 現在の菓子業界は、諸原材料高、人手不足〜人件費高騰、運送費値上げなどで経営が圧迫され、製品価格の改定が求められているが、組織小売業を中心にした低価格志向の影響を受けて実行は難航しているのが実情だ。菓子業界が健全に発展していくためにも新元号になるのを契機に、適正利益が確保され、拡大再生産が可能な強い業界になる希望を持ちたい。

 製品価格の改定に向けて製配販三者が協力し合うことでこそ「安全で、より美味しく、夢のあるお菓子作り」ができる。それが消費者の利益にも繋がり、業界発展へのばねになるとの意識を持った業界運営への舵取りが求められる。

2019春季特別号 −巻頭言より−