AI活用の品質検査システム
同社は1932(昭和7)年、チョコレート製造機械専門メーカーとして創業し、のちにゼネラルパッカーとのグループ化により、チョコレート製造から包装・梱包まで一貫したソリューションを実現している。
同社は、取引先となるメーカーの製造現場(工場)において、人材の確保や従業員の高齢化、付加価値の低迷(競合他社との差別化)、多品種少量生産への細かな対応、品質管理への安定化(要求される水準の高まり)、生産効率の向上と安定化、廃棄に係るコストの削減、原料費・物流費・人件費の高騰などの課題が現在、山積している状況だと推測する。
そこで、AI(人工知能)やロボット等を活用した検査・検品システムの導入により、製造現場の課題を解決する提案に注力する。
その概要は、コンベア上でAIの「画像分類(クラシフィケーション)」および「領域抽出(セグメンテーション)」を用いて、チョコレート菓子や焼き菓子、米菓などの不良品を検出し、ロボット等を利用して排斥するシステムとなる。
カメラによる撮像は、目的に合った様々な機種から選定されるカメラをライン上に配置するケース、ロボットのピック部に設置するケースなどがある。撮像処理部としては、PCに「HALCONA AI」と「カスタムUI」をベースとした画像処理アプリケーションを構築する。そこで搬送されてくる対象物を撮像し、HALCONA AI機能によって正確な排斥を行う。
「このシステムを導入することにより、お客様自身で追加学習が可能になり、製品の品質維持や精度向上が実現できる。例えば、AIによる異物や色合い、形状データなどの一元管理の実現が可能となる」(技術関係者)。
※写真はイメージ