2023チョコレート特集号 ロッテ

発売60周年に向け『ガーナ』ブランドを最大化

 今秋は、『ガーナ』ブランド価値の最大化に注力する。1964年、同社初のチョコレートとして『ガーナミルク』が誕生。60周年に向けて、新たな機軸となる『グリーンガーナ』と、プレミアムな品質を提案する『プレミアムガーナ』の取り組みを強化する。

 9月19日に、カラダにも地球にも優しい『グリーンガーナ〈オーツミルク〉』(写真上左)と、『同〈糖質30%オフ〉』(写真上右)を発売。2品とも食物繊維をたっぷり配合し、前者は、香ばしく優しい甘みのオーツミルクを含有。後者は糖質を30%抑えながら、濃厚なガーナミルク同様の美味しさが楽しめる。同日からタレントの浜辺美波を起用したTVCMも開始した。

 10月3日に『プレミアムガーナ濃厚生チョコレート〈芳醇ミルク〉』と、『同〈芳醇カカオ〉』(写真下)、『プレミアムガーナ ナッツトリュフ』、10月17日に『プレミアムガーナ クレームショコラ〈生キャラメル〉』と『同フルーツショコラ〈清見オレンジ〉』を発売する。タレントの吉沢亮を起用した新TVCMも投下予定だ。

 また、今年3月に発売した『ザクザクやみつきクランキー』は、ココアビスケット、プレッツェルを組み合わせることにより、特有の食感が楽しめる『クランキー』だ。発売以降、売れ行きが好調だったことから、今秋は定番品として育成を図る。

 このほか、『カカオの恵み』や『ゼロ』ブランドなど、高付加価値製品のアピールを強化。

 『カカオの恵み』は、SKUも増えブランド全体で伸長傾向にある。高カカオチョコレートのエントリー製品として『カカオの恵み60%』の認知を拡大するため、カカオ含有率別のサンプリングを実施する。

 『ゼロ』は、タレントの杉咲花を起用したTVCMの投下により、認知拡大を目指す。また、砂糖ゼロ・糖類ゼロ(※食品表示基準に基づき、糖類0.5g未満(100g当り)を砂糖0(ゼロ)としている。砂糖は食品表示基準における糖類に該当する)にも関わらず、まろやかな苦みとコクを楽しめる『ゼロ〈カカオ70%〉』を発売することで、トライアル需要を喚起する。

 「高カカオや食感など、美味しい以外のプラスアルファのアピールや贅沢ニーズへのアプローチにより、購入していただくお客様に納得していただける品質の製品を提案したい」と、同社は意気込む。