2023チョコレート特集号 寺沢製菓

会社設立65年のチョコレート専業メーカー

 1958(昭和33)年8月に会社を設立して65年、チョコレートの製造販売を手掛けてきた同社。「よりよい菓子の製造を通して地域社会に喜びと楽しみを提供する」という企業理念の下、「誠心誠意」「創意工夫」「継続は力なり」を社訓として、お手頃かつ美味しいチョコレートの提供に邁進してきた。

 同社は国際基準HACCPに対応するため、昨年2月に食品安全の国際規格・JFS‐B認定を取得した。OEMチョコレート中心の業務ではあるが、NBや業務用製品にもこだわりを持った製品が多い。

 同社の業務用『ひとくちチョコ』シリーズは、当初から両ひねり個包装紙として「セロハン」を使用し、現在に至っている。セロハンは、木材パルプを原料としており、分解されやすく環境にやさしい素材で、SDGsに対する取り組みの一つだ。さらに検品精度の向上を目指すとともに、バイオマスマークをパッケージ表面に印刷することにより、環境に配慮する製品であることをアピール(写真は、業務用大袋ひとくちチョコレート3品)。『ミルク』は480g、『カカオ70%』と『低糖質』は440g・各NPP)。

 さらに、同社取手工場がある茨城県取手市の工場直売店「ゆめみ野工房」(来年4月まで、第2・第4日曜日に営業)や、3年前から手掛けている通販サイト「ショコラティエ・テラサワ」では、チョコレート製品のテスト販売にも利用でき、新製品開発の一役を担っている。

 「原材料が高騰しても、品質向上に常に努めている。味を良くすることはあっても、味を落とすことは絶対にありえないことをポリシーに、これからも商品作りに励む」(寺澤光弘社長)と力強く語った。