2023チョコレート特集号 大一製菓

湘南の魅力をのせてピーチョコ、リニューアル

 創業から3年後となる1961年、現社長の祖父にあたる一杉和一氏が、当時は高価だったチョコレートに、手頃な価格のピーナッツを混ぜた『ピーチョコ』を日本で初めて開発した。

 カリッと香ばしいローストピーナッツが入った食べ応えのあるチョコレートとして、発売から60年を超える今でもチョコレート専業メーカーである同社を代表する人気アイテムだ。

 技術力の高さから、多彩な製品を製造する同社。今秋から『湘南ピーチョコ』(62g、写真上)と、『同クランチチョコレート』(46g)をリニューアルした。前者は、SINCE1961の文字を大きく記載することで、ロングセラーブランドであることを訴求するデザインになった。後者は、ひと目でクランチチョコレートであることがわかる、茶色を主体にした色のパッケージに変更した。

 また、自立するスタンドパックアイテム2品を、新たに追加した。ドミニカ共和国ブレンドの華やかなカカオを使った『同カカオ72%チョコレート』(34g、写真中)は、コク深いビターな味わいが特徴だ。

 雷おこしのパフをチョコに練り込み、サクッとした軽い食感のクランチチョコに仕上げた『同 雷おこしクランチチョコレート』(37g、写真下)は、パッケージに風神雷神を思わせるイラストが描かれており、訪日外国人からも注目されそうだ。

 このほか、『同くちどけショコラ』3種を、期間限定で発売する。ミルク味、キャラメル味、ビター味、いずれも口の中で滑らかに溶けるチョコレートになっている。

 「湘南生まれのチョコレートであることを示す『湘南チョコ工房』のロゴも、お客様に定着してきた。コストプッシュインフレなど、メーカーにとっても厳しい情勢が続いているが、お手頃価格で多くの方に食べていただきたい、という思いは祖父の代から変わっていない。これからも本社と工場がある茅ヶ崎に根差したチョコレートメーカーとして、美味しい製品づくりに励みたい」と一杉直樹社長は話す。