包装関連産業特集2023 東洋インキ

紙化パッケージの課題解決

 印刷・情報関連およびパッケージ関連の印刷インキの製造販売を手掛ける同社の創業は1896(明治29)年。創業128年目となる来年1月1日、持株会社の東洋インキSCホールディングスの社名が「artience」(アーティエンス、art+scienceの造語)に変更となる。

 環境対応に対する世界的な取り組み(SDGs)の一環で、同社グループの活動方針として、サステナビリティ貢献製品売上高比率80%を目指す「TSV2023」、同100%と顧客への脱炭素化に貢献することを目標に掲げる「TSV2050」の下、軟包装パッケージのプラスチック排出削減施策として注目される紙化パッケージの課題を解決する“機能性コーティング剤”を紹介する。

 紙の弱点である水蒸気バリア性を補う『Z314 WVバリアコート』(写真上下)、『Z320 WVバリアシール』や紙の耐水性を向上させる『Z322耐水コート』は、内容物を保護するパッケージ本来の役割を紙に付与する。

 自社開発した生分解性を有するポリ乳酸樹脂を主原料とした『ネクストGPインキ』『OPニス』は、紙パッケージ環境対応」価値をさらに向上させる。

 これまで紙化が困難であった重量物パッケージに対応可能なHS剤『PW651アクワシール』は、『PW648アクワアンカー』(アンカー剤)との併用により高いHS強度を発現する。

 そのほか、ポリエチレン代替として、食品接触可能コーティング剤などを用意することにより、各種バリアコート剤や耐水コート剤を用意することにより、紙化パッケージの課題を解決する。