製造ライン1本増設、高まる需要に応える
『わなげチョコ』や『セコイヤチョコレート』など、数多くのロングセラー製品をもつ同社。今春は高まる需要に応えるため、バナナ「甘熟王」とコラボしたクッキー『甘熟王バナナクッキー』(写真上)と、人気キャラクターを起用した『ポケットモンスタークッキー』『すみっコぐらしクッキー』に注力した。
「製品の受注増加に対応するため、平尾工場(大阪府堺市)で製造する焼菓子の増産体制を構築し、150%増の販売戦略をとった」と、取締役東京・北関東支店統括支店長の梅山栄二氏は話す。
鳥インフルエンザによる深刻な卵不足の影響もあり、卵を使った製品の受注も増加した。国産の卵を使った『ザクザクたまごクッキー』(写真下)と国産小麦全粒粉が入った『同チョコチップクッキー』は、好調な売れ行きが続く。
同品について、「ザクザクとした歯ごたえがあり、ボリューム感もある。価格に見合った価値のある製品として注目された」と梅山氏は分析する。
売上を牽引する『生クリームチョコレート』は、製造する美原工場(大阪府堺市)の生産ラインを昨年から1本増設して製品の増産体制を整えたほか、インバウンド需要を見込み、大袋に入ったチョコレート製品も強化した。
ロングセラーの『チョコエッグ』について、梅山氏は「ドラッグストアでも取り扱いができるよう、企業の開拓を行いたい。積極的に市場を取りに行く」と意気込みを見せた。