2023精製糖メーカー特集 日新製糖

菓子、飲料、ペットフードでオーラルケア

 「お砂糖はカップ印」で知られる同社は今年1月、伊藤忠製糖との経営統合を行い、心と体に「いいね」をコーポレートメッセージとした持株会社・ウェルネオシュガーの下、事業を行っている。

 牛乳の中に含まれる乳糖を主原料に開発したオリゴ糖『カップオリゴ』。主成分となる「ガラクトオリゴ糖」は、分解されずに大腸まで届き、善玉菌である「ビフィズス菌」に食べられて、お腹の動きを活発にする「短鎖脂肪酸」を生産する。それゆえに腸内フローラ改善効果や便性改善効果を謳う特定保健用食品素材や機能性表示食品素材として利用可能だ。

 そして現在、一番注力しているのは、プラーク(歯垢)形成抑制効果を持つ「環状オリゴ糖サイクロデキストラン(以下CI)」(製造特許取得済み)を含有する新素材『CI-Dextran mix』(写真上、荷姿=500g)だ。

 虫歯菌(ミュータンス菌など)は砂糖から不溶性の多糖(グルガン)を合成し、歯の表面にプラークを形成する。プラークは虫歯菌の増殖と酸の生成を促し、酸により歯のエナメル質が脱灰を受けることで虫歯になる仕組みだ。CIは虫歯菌の持つ不溶性グルガン合成酵素(GTF)の働きを強く阻害し、プラークの形成を抑制する。1%の砂糖存在下において、『CI-Dextran mix』を1~2%添加することにより、グルガンの合成を完全に抑制(表参照)。用途は、菓子、飲料類をはじめ、甘味料やオーラルケア製品やペットフードにも。今年度内に機能性表示食品取得予定だ。