看板製品のパッケージ変更 竹内製菓

 「あられ、おかき、ひとすじに」をコーポレートメッセージに掲げる竹内製菓(新潟県小千谷市)が、NB製品の主力である『極上柿の種(ピーナッツ入り)』(110g)のパッケージをリニューアルし、3月15日に発売した。参考価格250円前後。

 同社は一昨年の創業75周年を機にリブランディングに踏み切った。江戸時代から続く餅の家紋を意味する「四角に丸」というロゴマークの「餅紋」に新調し、もち米菓にこだわる気持ちを表現している。

 また昨年に世代交代した三代目の竹内代表は、新体制の下、リブランディングのイメージに沿った各製品のパッケージリニューアルをはじめ、地元小千谷の民間団体「錦鯉の聖地おぢや実行委員会」に携わるなど、精力的に活動している。

 そうしたマーケティング方針・施策が奏功し、「消費者の認知度が上がった」と営業部課長の吉田貴史氏は話す。今回のリニューアルもその一環で、味・製法・品質は変えずに、「餅紋」をデザインしたパッケージとしている。

 同品は、1970年発売の50年以上になるロングセラーだ。前出の吉田課長も子供の頃から食べているという、世代を超えて愛されるアイテムである。

 竹内社長は「100年製品を目指して家族やお茶の間の会話をより盛り上げられるような100年製品を目指したい。時代は変われどもこのアイテムだけは、自社の原点として今後も守り続けたい」と、同品に対する熱い思いを打ち明けた。

 いまでこそ柿の種のスタンダードは小粒なサイズだが、同品はその3倍のいにしえの大きさである。厳選された国内産水稲餅米のみを使用し、昔ながらの蒸籠蒸しの原理でつくられている。カリッとした心地よい噛み心地と口いっぱいにあふれる米の香りを堪能できるのは、このサイズならではの魅力だろう。ピーナツが余ること必至である。