ベイクPR特集2023 栄光堂製菓

人気NB3点リニューアルへ

 一昨年に創業70周年を迎えた同社。伝統を継承しながらも時代のニーズに合わせたものづくりをはじめ、輸出も視野に入れたISO22000(食品安全マネジメントシステム)認証の取得、フードロス削減の観点から自動販売機で「こわれ菓子」を扱うなど、常に先を見据えた取り組みを積極的に展開している。

 情報収集に余念のない代表取締役社長の松本政行氏は現在の状況について、「コロナ禍規制の制限が緩和されたこともあってか、売上はOEMを中心にコロナ前の水準に戻ってきている」と話す。

 その上で「コスト高騰や原材料不足の懸念など、予断を許さない状況が続くなか、変えるべきところと残すべきところを慎重に見極めながら、事業を進めていく」と今後の方針について語る。

 そうしたなか、看板製品である『ロシアケーキ』(写真)や『ハイレーズン』『パイ畑』といった人気NBアイテムのリニューアルの動きが活発化している。

 インスタ映えする見た目で若い世代から注目を集める『ロシアケーキ』については、全面的な変更はしないという。セット内容の6種すべてを変えるのではなく、人気のアイテムは残しながら、それ以外をリニューアルする予定だ。

 『ハイレーズン』『パイ畑』については、内容ではなく包材の変更になる。デザインやコストを見直すとともに衛生面も考慮し、角折り包装からピロー包装への変更を考えている。

 リニューアル時期について松本氏は、「ここに来て空港などの販売チャネルが活況を呈している。2類から5類など新型コロナ感染症の扱いが変われば、さらなる人流の活発化が見込まれる。その流れに乗れるように、秋の商戦に向けて夏の展示会までには間に合わせたい」と語る。