ソディック、モバックショウに出展

 東証プライム上場の㈱ソディック(本社・横浜市都筑区)が、同社の食品機械部門から製麺技術を応用した菓子・パンの製造に向けた機器を、「モバックショウ2023」に出展(幕張メッセ、2月28日~3月3日)する。

 アピールポイントは、同社が得意とする「粉から生地」への技術。また、独自の「真空」を応用した技術も注目点である。

 ①『DDM麺帯連続圧延機』(写真)は、2枚の生地を複合し、連続で圧延することで、グルテン組織を傷めることなく、徐々に連続圧延する機械。元々は麺に強さや腰を加える技術だが、従来の単一生地とは違ったテイストが創出できる。本体のモーターとロールを直接結合するチェーンレス化により、チェーンの油汚れや摩耗がなく静か。また、オス・メスロールのギアは、オイルを満たした密閉パッケージ機構を採用。摩耗粉やギアのヘリの心配も無く、清掃も非常に簡単だ。

 ②『粉粒体急速冷却装置』は、製菓製パンに使用する様々な粉粒体の温度管理に、業界初の真空技術を用いることで、従来に比べ格段の高効率を実現した装置。これまでの気体や液体など冷却媒体を用いず、真空技術により、急速で冷却し、品質の安定化も実現した。また、ハイブリット減圧方式を採用し、30度前後の粉粒体を数分で冷却できるため、ランニングコストが大幅に軽減される。

 ③『真空Zニーダー』は、回転数の異なる2つの攪拌軸を持つミキシング装置。真空技術により、粉粒への水分浸透が高速かつ均一にできることで、生地の熟成が早くなり、低~多加水の生地にムラ無く、高密度のねじれを加えることができる。