有楽製菓、メディアラウンドテーブル開催

 

 

「ブラックサンダー」を展開する有楽製菓は、昨年12月9日に「メディアラウンドテーブル」をオンラインで開催した。

執行役員マーケティング部長の杉田晶洋氏(写真)からは、同社の業績と発売から28年を迎える「ブラックサンダー」に関する動向を説明。

国内のチョコレート市場は、2019年から減少傾向。特にコロナ禍でチョコレート市場も変わり、消費者の購買行動も変化。男性がスーパーに行く機会が増えていることに着目した同社は、こうした動きにあわせ製品展開を図ってきた。

また、主力ブランド「ブラックサンダー」の売上げも2019年以降好調に推移し、昨年は過去最高の売上げを更新。同社の昨年度の売上も、2019年度比で123%と過去最高を記録した。

なお好調の要因として、「プレミアムシリーズ『同至福のバター』のヒットや、コロナ禍によるファミリーパック市場の拡大、またストレス発散にもなる特徴的なザクザクとした食感が支持された結果である」と、杉田氏は話した。

続いて、マーケティング部商品開発課の村越芽美氏からは、1213日にCVS先行発売する『同しっとり深みガトーショコラ』(62円・税込、写真下左)の特徴を説明。

発売から6年を迎える同品。今回はエクアドル産カカオ豆を主体にした、カカオ70%のチョコレートを一部ブレンド。また自社焼成チョコレートケーキに北海道生クリームと高級ブランデー「コニャックV.S.O.P」を含浸させ、プレミアムシリーズらしいしっとり食感と、深みのある味わいに仕上げた特徴や、製造工程の動画が披露した。

また杉田氏は、同社の製品購入者拡大に向け、「とろっ」「さくっ」など食感のちがいに注目した新ブランド『PICS(ピックス)』(写真下右)を発売することを発表。同品は、2022年1月にCVS先行販売し好調だったもの。1月17日から「カリッ」を加えた3品を発売する。

なお20205年までに、すべてのカカオ原料を人権に配慮されたものに切り替える計画も順調に進展しており、今後は原材料を取り扱う企業など、他企業とも協力しながらこうした動きを広げる見込みだ。