芥川製菓 15の個性派ブランド美味しさの競演届ける

 創業は明治19(1886)年とチョコレート専業メーカーとして国内最古の歴史を誇る老舗。極めて高い品質と美味しさで知られ、一流ホテルや高級店舗に卸している。板橋工場や池袋サンシャインシティ(都内豊島区)などで年に数回開かれるアウトレットセールは毎回「芥川チョコ」ファンが会場を埋め尽くす大賑わい。長蛇の列ができるのは皆がその美味しさを知っているからだ。

 同社は現在、ユーザー差別化戦略の中で15のブランドを抱えており、それぞれに底堅い需要をもつ。その中には安価な子供向けの『うちのわんこ・うちのにゃんこ』といったブランドもある。

 しかし大抵は大人向けの高級なものばかり。

 そのうち、今年から新しく展開するのが『フォル・フォレ』(写真上)と『アフタヌーン・ベリー』(写真下)など4つのブランド。前者はほっこりと和やかな動物と森をイメージしたもの。ジャンドゥヤやグリーンティーなど10種類の粒チョコ、6種類の板チョコと6種類のゼリーが楽しめる。後者は女性に人気のアフタヌーンティーをイメージしたストロベリーづくしのチョコレートギフトだ。

 

 同社の強みの一つが催事商戦での安定した需要だ。まもなくやってくるハロウィン、そしてクリスマス、バレンタイン、ホワイトデーなどは毎年、堅調な売り上げを示す。再来年の2024年からは新1万円札の顔が明治・大正・昭和期を生きた実業家で「日本資本主義の父」と呼ばれた渋沢栄一翁に変わる。その新1万円札をモチーフにした『渋沢栄一ミルクチョコレート』は今年も人気の的だ。

 「消費者の嗜好は時代とともに必ず変化する。それに的確に応えていくには高感度なセンスと高い生産技術の両方を常に磨いていく必要がある。美味しいチョコレートの製造を通してお客さまに笑顔を届けること。この姿勢を貫くこと。これが芥川の誇りだ」(芥川昌義専務取締役)。