最高級食材の輸入販売を通して、国内の飲食店はもとより「日本中のすべての食卓をより豊かにしたい」という理念の下で、2019年に設立した同社(清水忠之社長、岐阜県羽島市)。若い企業だが、昨今のグルメトレンド「本物志向」の高まりを受けて業績は伸び続けている。同社の強みは独自のネットワークを駆使して、世界各地の最高級食材を選りすぐり、安心安全な食材だけを届けるプロデュース力にある。
2019年には世界的にも有名なタヒチアン・ゴールド(TG)社と業務提携し、国内唯一の代理店として、最高品質の天然バニラを輸入販売する事業をスタートさせた。タヒチ産バニラの最大の特徴は、香りがきわめて高い点にある。そのために使う量も僅かで、他産地の天然バニラのおよそ4分の1で済むという。
TG社の天然バニラはこれまで数々の国際賞を受賞しており、その品質の高さはまさに折り紙付きだ。GS社の今道康二執行役員は「香り際立つタヒチ産の天然バニラには日本のお菓子の世界に『新しい風』をもたらす大きな可能性がある。例えば『バニラバター』のような、これまでにない新しい素材を開発して、お菓子メーカーに積極的に提案していきたい」と抱負を語る。