ミヨシ油脂 賞味・消費期限の延長に寄与

 同社では、「食感」と「日持ち」の両面で賞味期限・消費期限の延長に寄与する製品を「ミヨシのSDFOODs(Sustainable Delicious Foods)」と位置づけ、提案を行っている。美味しさが長期間持続するという製品特性を活かして、国連の持続可能な開発目標「SDGs」12番目のゴール「つくる責任 つかう責任」に寄与していくという。

 特にお菓子向けには、スポンジケーキやチルド菓子、ロングライフの菓子などに効果のある起泡性油脂や乳化油脂4製品を提案している。

 ミヨシのSDFOODsの1製品である菓子用乳化油脂『パールインプラス』は、乳化剤と酵素の相乗効果で高い食感維持機能を発揮。流動状のため作業性が良好だ。また、生地中の気泡を壊しにくいため、さまざまな製法に使用できる。特にデンプンの老化防止に効果があり、菓子のソフトさとしっとり感が長期間続く。例えば、チルドのどら焼きでは1週間経っても生地のやわらかさを維持し、常温のどら焼きについても長期間(3カ月)にわたってやわらかさを維持することが可能だ。

 世界情勢が不安定な中、原料の高騰やSDGsの観点(食品ロスの削減)から、賞味期限の延長に寄与できる原料はさらに必要とされると同社では考えている。今後も「常温からチルド、冷凍まで様々な温度帯で美味しさをより長持ちさせられる原料開発に注力していきたい」と同社。

ミヨシの SDFOODsサイト

(https://www.miyoshi-yushi.co.jp/sdfoods/)