カルビー、「日本を愉しむ」プロジェクト新商品発表会

左から小山氏、三國氏、伊藤社長、山本氏

 カルビーは、日本伝統の美味しさや食文化を伝える「日本を愉しむ」プロジェクト新商品発表会を7月1日に大手町プレイスカンファレンスセンター(都内千代田区)で開催。伊藤秀二社長兼CEOが登壇し、夏の新じゃがに着目した新製品と、食文化から考える同社の戦略や今後のプロジェクトの展望を発表した。

「日本を愉しむ」プロジェクトは、日本各地で育まれた食文化や素材の魅力をお菓子を通じて発信していくもので、2021年10月にスタート。これまでに『ア・ラ・ポテト 羅臼昆布しょうゆ味』『堅あげポテト 七味味』が発売されており、当日は第3弾として『夏ポテト 天草のレモン味』が発表された。

伊藤社長は、プロジェクトの主旨についてあらまし次のように語った。

「サステナブル経営を進めていく上で、当社は8つの重点課題を掲げているが、このうち〝農業の持続可能性向上〟〝人・地域社会・コミュニティとのつながりの深化〟をベースに、単に食品を作るだけでなく、地域との関わりの中でビジネスを進めている。今回のプロフェジェクトはその一環。〝生農工商一体〟となってビジネスを正しく循環させていくことが、地域社会・地域農業の持続的成長に繋がる。今回は第3弾だが、今年中には第4弾、第5弾を発売したい」

また、WEBサイト『地ものがたり』を開設したことにも触れ、「〝地元の物語〟に共感・共創し、正しい新たな価値を作り出すことをテーマに、当社のさまざまな地元に根ざした取組みを蓄積・発信していく」と語った。

続いて、マーケティング本部堅あげチームの山本千夏ブランドマネージャーがプロジェクトと新製品について説明。

プロジェクトのフードアドバイザーには世界的に有名なシェフ・三國清三氏が就任している。今回の『夏ポテト 天草のレモン味』(58g・OP)は、鹿児島工場で生産。九州から収穫が始まる夏の新じゃが100%と、温暖な気候と潮風に育まれた熊本県天草市のレモン100%を使い、隠し味にしょうがとペッパーを入れ、爽やかな味付けに仕上げた。7月11日から中四国・九州・沖縄限定で販売。オンラインショップ「カルビーマルシェ」でも購入できる。

発表会には、三國シェフと天草出身の放送作家/脚本家の小山薫堂氏が登壇。三國氏が、テレビ出演を依頼されたのを機に交友関係が続いている小山氏に九州の食材を尋ねたところ、天草のレモン農家を紹介されたという。

 

熊本県の竹の箸メーカー「ヤマチク」が開発したポテトチップス専用箸を使って試食すると、小山氏は「風味がすごく良くて、口の中でポテチがポロポロと崩れていく感じと酸味がすごく合っている」、三國氏は「レモンの香りがプッとして、塩もちょっと効いているので、酒飲みにもピッタリ」とご満悦の様子。小山氏は「これを機に天草のレモンに注目が集まってくれたら、すごく嬉しい」と期待を語った。