包装業界PR特集②


世界に誇るニッポンのお菓子を支える!

パッケージの大きなチカラ②


スナック菓子にも使えるアルミ蒸着の紙製素材などを開発

王子エフテックス

 2020年9月、プラスチックフィルムに替わる紙製バリア素材として『シルビオ バリア』を上市してからわずか1年。同社は王子グループの環境対応製品として『シルビオ』シリーズ4種類をラインアップした。

 『シルビオ バリア』は、王子グループが長年培った製紙技術と水系塗工技術を駆使し、酸素バリア性・水蒸気バリア性・保湿性の機能を有する紙素材だ。現在はパン、せんべい、バタークッキー、バームクーヘンなどの包材に採用されている。同製品の営業活動を通じて、顧客の様々な声を聞いてきた。その多様なニーズに合わせて「お客様に寄り添った提案」が行えるよう、さらに新たな3製品が発売となった。

 『シルビオ アルヴァ』(写真)は、紙素材にアルミ蒸着し、遮光性も兼ね備えている。アルミ蒸着フィルムレベルのバリア性を保ったまま、紙マーク包材にできるのだ。スナック菓子などにも適している。しかもアルミ蒸着は、紙の質感をアピールするなら内面、印刷美粧性を高めるなら外面と、どちらでもOK。

 『シルビオ クリア』は、製品の内容を見せたい場合にお勧め。『シルビオ バリア』と同等の酸素バリア性・水蒸気バリア性とともに、高い透明性を実現している。色や形を見せたいお菓子に最適だ。

 『シルビオ イージーシール』は、シーラント不要で、ヒートシール性を有した紙素材。菓子の外包装に適している。

 いずれもグラビア印刷可能な『シルビオ』シリーズは、紙素材51%以上を使用し、紙マークを付けられる。持続可能な社会を支えていくお菓子メーカーの一助になればと、同社は意欲を燃やす。

 来年2月開催の「JAPAN PACK 2022」にも出展する。

世界一のお菓子を環境にやさしく包む

PACRAFT

 旧社名の東洋自動機の時代から、レトルト包装機や液体充填機、菓子包装機など、高い技術力で知られてきた。お菓子メーカーの間でも同社の機械は広く使われている。同社が考える「モノを包む」理想のあり方とは何か。社名変更に託した思いも含めて話を聞いた(以下談)。

 食品業界において安全性へのニーズや環境配慮への意識が世界規模で高まりつつあり、消費者が求める価値観も急速に多様化が進んでいる。このような変化の中で、弊社は昨年8月に創立60周年を迎え、社名を東洋自動機からPACRAFTへ変更した。新社名のPACRAFTとは、弊社の事業領域「Packaging」(パッケージング)と、弊社が創業以来大切にしている「CRAFT」(クラフト=モノづくりへのこだわり)、この2つの言葉を由来とした造語だ。

 日本のお菓子は美味しさや品質、バリエーション、美しさにおいて世界トップクラス。これらの商品を安全安心に、さらには品質を保ち消費者の元へ届けるためには「包装」という技術が重要な役割を担う。また近年の世界的な環境配慮に対する大きな意識の変化を背景に、包装資材そのものを変えようという動きも進んでいる。弊社では包装資材メーカーとも協力し、安全安心で環境に配慮した新時代の包装技術を日々追求している。

 お菓子メーカーの「あるべき包装の形」を考える際、包装技術は非常に重要であり、多様化が進んでいる。顧客からは「このような形の袋に包装したい」とか「チャック付きの袋に包装したい」「鮮度を保つためにガスを封入したい」「袋に賞味期限などの印字をして、さらに検査したい」「この部分を自動化したい」など、さまざまな要望がある。それらに丁寧に応え、包装機に(新たな付加価値を持たせた)機能を具現化することで、顧客から高い評価をいただいている。

 「モノ作りへのこだわり」を大切にしながら、日本のお菓子業界の発展に少しでも貢献できるよう、今後も期待に応えていきたい。