TOP interview 三幸製菓株式会社 取締役社長COO 山下 仁 氏

新会社発足から1年半 三幸製菓はどう変わった!?

 その驚異的な成長と発展に剛腕をふるったカリスマ経営者、創業者の佐藤富一郎氏(現名誉会長)が、経営の一線を退いたのは一昨年春のことだった。1年後の昨年4月に、製造会社の(株)三幸が販売会社の三幸製菓(株)を吸収。名誉会長の子息佐藤元保CEOのもと、新たな三幸製菓がスタートして1年半が過ぎた。驚異的な成長を遂げた三幸製菓を、営業で支えて40年。最前線で指揮を執る山下仁COOにマイクを向けた。

 本紙 新会社の三幸製菓がスタートして二年目に入りました。昨年来のコロナ禍で、はなはだ変則的な状況が続いていますが、貴社がどう変わり、今後どう発展を目指していくのかを伺います。

 山下仁COO 新体制に なったのが昨年4月。その1年前に創業者の佐藤富一郎会長(現名誉会長)が一線を退かれ、新体制作りをおこなった。それまで新潟本社に私が来るのは、会議の時くらいでしたが、新体制を作るのにそうもいかず、新潟に居を移したのが一昨年の4月。新会社になって1年半ほどになりますが、会長がおられた時には、見えなかったものが見えてきた1年半でした。

 名誉会長といえばカリスマ経営者で、その剛腕が業界で膾炙されてきましたね。

 山下 当時は、名誉会長の強力なリーダーシップのもとで動いており、こちらのことは、例えば工場のことなどは販社の我われは、あまり踏み込んでおりませんでした。それが、新潟に腰を据え、2つに分かれていた会社を一つにするプロセスで、今まで見えなかったものも見えてきた…(以下、本紙)

プロフィール

 1957年11月11日生まれ 大阪産業大学卒業 1981年3月三幸製菓株式会社入社 2004年3月九州統括営業部部長 2005年10月関西統括営業部部長 2010年6月三幸製菓株式会社取締役 2016年7月三幸製菓株式会社代表取締役社長 2020年4月、製造会社の(株)三幸と販売会社の三幸製菓(株)の合併後の新生・三幸製菓株式会社取締役社長COOに就任