岩塚製菓、20周年とグレードアップ

 国産米100%使用の岩塚製菓が9月6日に、以下の新製品を発売。

 新潟県産のうるち米を使い、ふんわりとした口どけが特徴の米菓スナック『ふわっと』が発売20周年を迎えた。同社ではこの節目に期間限定で、発売当時の味わいを再現した『ふわっとぷらす ごま油香る青のり味』(60g、NPP=参考小売価格200円前後)と『同・風味香る海老味』(60g、同200円前後)を発売する。

この限定製品は、レギュラー品に比べ、生地の粒度を若干粗くし、サイズも9センチ前後と大きく厚みもある。「これが2001年当時のサイズと食感です」(経営管理部)と同社は語る。空気のような軽さと、ダイナミックな味わい。『青のり味』では、うすば青のりを生地に練りこみ、ひと味異なる青のりとごま油での仕上げ。発売当時の原点である『海老味』では、2種のエビを練りこみ、さらにエビのシーズニングで仕上げたリッチな風味が特徴だ。

また、8月30日から『ふわっと』発売20周年を記念し「ふわっとはおかげさまでハタチになりました」のコピー付きで、成人式の振袖をイメージしたデザインのレギュラー『ふわっと やわらかえび味』と『同・枝豆味』も発売中。

一昨年春に発売した国産水稲もち米使用の揚げ餅『黄金揚げもち はちみつ醤油味』(4袋=90g、NPP=参考小売価格260円前後)と『同・塩味』(同4袋=80g、同)が、リニューアルされ9月6日から投入される。

『黄金揚げもち』の特徴は、植物油脂でカラリと揚げた餅生地。中央部に切れ込みを入れて花を咲かせた生地は、さくっとして極めて軽く、とろける口どけ感は比類がない。生地の風味を活かすため味付けは上品に控え目。まろやかな薄口醬油仕立てのはちみつ醤油味と、シンプルな塩味の2種。流通製品としては高価格帯の260円前後だが、その味わいは多くの米菓通のお愉しみとして納得のいく領域である。

また、発売当初は1本ずつの個装で、中トレー入りだったものを、4袋の分封にしてプラスティック削減につなげた。さらに、スティック状の生地が約1センチほど短くなり、可愛いいかだ餅風になった。その分、生産の歩留まりも良くなり、生産性の向上にもつなげたようだ。