全国和菓子協会「和菓子を愉しむ集い」を開催

全国和菓子協会は、心ゆくまで和菓子を愉しむイベント「和菓子のちから 知る・見る・味わう、和菓子を愉しむ集い」を12月9日に京王プラザホテル・花の間(都内新宿区)で開催した(写真)。

和菓子の持つ魅力を知って・見て・味わって楽しめるように、和菓子にまつわる様々な話や文化についての講演や、和菓子の製造実演・試食会を行う恒例のイベント。

今回は、農林水産省の菓子類販売促進緊急対策事業の補助を受けて実施。午前と午後の2回に分け、各回130名合計260名で募集したところ、Webとハガキで約4200名の応募があった。

冒頭、細田治会長(榮太樓總本鋪会長)が「コロナ禍で誰も経験したことがない困難に晒されているが、そのような時であればこそ、和菓子の力で皆さんを元気にしたい」と挨拶。

続いて、藪光生専務理事が「砂糖を食べると太るという誤解を払拭する」をテーマに講演。砂糖のカロリーはお蕎麦とそれほど変わらず、また、砂糖と肥満について科学的に根拠はないという米国FDAの発表などを紹介した。

第二部の「和菓子でパーティー」では、スクリーン上に映し出される和菓子職人による製造実演を見ながらの試食。今回は、受付での検温や健康状態の確認を実施し、ソーシャルディスタンスを考慮して座席指定とした。参加者には、12店の和菓子を各店で1品ずつ選んでもらい、着席して食べてもらうなど、感染予防対策を徹底した。

参加店は銚子屋、御菓子司 花扇、榮太樓總本鋪、菓匠 京山、大甘堂 菓子舗、和菓子 七里香、カステラ本家 福砂屋東京店、大角玉屋、玉英堂彦九郎、清風堂、目黒東山菓匠雅庵、長命寺桜もちの12店。各店では販売も行い、お土産で買っていく人も多かった。