全国半生菓子協会が定例理事会を開催

コロナ禍に負けない!

 全国半生菓子協会(会長・木下龍亮(写真)お菓子のシアワセドー社長)は11月13日、令和2年度第1回定例理事会を名古屋市内のホテルで行った。東京支部(山久)は日程の都合で欠席したが、その他からは17名が参加。次期会長にはサカイ製菓(京都支部)の境章雄社長の就任が内定した。

 理事会では、令和元年度の会計報告と事業報告が承認された。また会長任期は通例では1期4年となっているものの、本来は「1期2年」であることも確認した。次期総会についても話し合われたが、開催地として定着している長野県飯田市での開催を求める声や名古屋市での開催、さらに総会そのものの開催可否を問う意見も出たため、結局結論は出なかった。来年3月の理事会で正式決定する。仮に実施となった場合、関連業界の参加も含めた開催の規模や内容を詳細に詰める。

 その後、各支部ごとからコロナ禍の影響や近況報告が行われた。それらは全日本菓子協会に報告される。木下会長は挨拶で「コロナ禍で今回の理事会もぎりぎりまで考えて開催を決めた。しかしこうして皆さんの顔を直接見ながら集まることができて本当に良かった」と語り、開催にこぎつけた会員各位の労をねぎらった。木下会長の発言内容は以下の通り。

 「中島孝夫(中島大祥堂会長)前会長から引き継いでから早くも4年が過ぎた。今日まで迷い迷いながらも、会長としての務めを果たしてきた。皆さまの支えがあればこその思いだ。会長在任中に良かったと思える点がある。それは伊勢の菓子博だ。就任時、その開催が目前に控えていて、協会としてそこに目標を置けたことだ。

 コロナ禍がすべてに覆いかぶさり、社会全体の停滞を招いている。生活状態もまるで『蛇の生殺し』のように追い込まれていて、協会活動すらおぼつかない状況だ。菓子業界全体が目標を失って縮み志向になっている。窮屈極まりない。しかし文句ばかりを言っても物事は前には進まない。今日の理事会では、次なるステップ、次なる歩みを進めるために、実り多きものとしよう。そして私が退任した後も、会員一同が力を合わせて日本の誇る『半生菓子』を盛り上げるべく、取り組んでいただきたい。これを切に願う」。

【続きは5482号3面へ】