新米もち米を使ったおかき 東あられ

 東あられ本鋪(小林正典社長。都内墨田区)は、国内屈指の米産地・山形県の農家から直接仕入れた新米もち米を100%使用した5つの新製品を期間限定で10月から発売した。使用されるもち米は「ヒメノモチ」で、農水省の「特別栽培農産物認証」を受けている。安心安全で特に味に優れているものが認証され、SDGsや環境保護にも適合している。

 仕入れ先の契約農家は同県東村山郡にある農業法人、株式会社大津商店(大津朋洋社長)で、新米は今年度産のもち米。一般的に煎餅の原料となるうるち米の新米使用はなじみがあるが、あられやおかきの原料となる「新米もち米」を使用した製法は珍しい。

 同社は創業110年。小林社長や小林宏太郎副社長などをはじめとする開発スタッフは創業の精神に立ち返り、老舗の誇りにかけて「喜ばれる新しいあられを届けたい」と、その可能性を探り続けた。出てきた答えが「新米のもち米を使った従来にない美味しいあられづくり」への挑戦だった。

 新製品は揚げおかきの『手揚げ塩おかき』(写真右)『手揚げ醤油おかき』と、ふくれ餅の『塩』『醤油』『餅素焼き』(写真左)の計5種。

 『揚げおかき』は国産米油100%で丁寧な揚げ方が特長。もちっとした食感と塩味が強めに効いた味付けがいかにも東京下町風だ。塩と醤油どちらも価格は400円(税別)、85g。

 焼きの『ふくれ餅』は新米ならではの香ばしさと甘み、さっくりとした食感。こちらは300円(同)、50g。