岩塚製菓、進む「スリム化」

 国産米100%使用にこだわる岩塚製菓の、9月以降の新製品1品と、スリムパッケージにリニューアルされた3アイテムを、9月14日と1012日に発売する。

 14日には以下の3種。国産米100%使用の生地と、北海道産とうもろこし(シーズニング)を使用した期間限定『味しらべ コーンポタージュ味』(写真、28枚、NPP=税込み参考小売価格220円前後・以下同)。昨年11月に発売し好評だったアイテムの再発売である。サクサクした『味しらべ』の食感と優しい口どけの生地に、クリーミーでまろやかなコーンポタージュの味わいがマッチ。来年1月までの期間限定で発売。

 国産もち米100%使用の正統派あられ『鬼ひび』2品がスリムパッケージで登場する。内容量は従来と変わらず横幅が約1/3ほどになる。海洋プラスチックごみの削減を目的にした環境省が推進するプラスチックスマート・キャンペーンに対応したもので、中トレーを排しほっそりとスリムになる。併せて、あられのサイズもひと回り小さく、食べやすい「ひと口サイズ」に。また、個装についてもバッグに入れて携行したり、シェアして食べることを想定したカラー印刷になった他、従来の4分包から1袋当たりの内容量を減らし、5分包に変更されている。

新しい装いの『岩塚あられ 鬼ひび うす塩味』(116g=5分包、同260円前後)と、『うす塩味』をベースに唐辛子をじんわり効かせた『同・旨辛』(100g、同260円前後)も9月14日から全国へ。また、『塩味』では食べ切りの40g(同120円)を先行し7日から投入。

『鬼ひび』とは対照的な生切り製法でふんわり&ソフトな口どけが特徴の『マカダミアナッツおかき』(7枚、同260円前後)もスリム化される。昨年先行した『大袖振豆もち』と『桜えびかきもち』と併せ、『ソフトおかきシリーズ』としてデザインを統一し、1012日から展開。先行2品は中トレーを排しているが、この『マカダミア』では、入り数が7本のため保護用のトレーが入っている。

パッケージのスリム化は、海洋プラスチックごみの削減や、SDGsへの対応として近年、多くの企業が取り組んでいるが、同社では2009年に発売した『田舎のおかき』と翌年の『同・塩味』で、いち早く「スリムパッケージ」化を実施しており、業界の嚆矢といえよう。今後も、アイテムのスリム化に順次取り組んでいくと、同社は語る。