和・洋菓子ともに微増 矢野研がギフト市場分析

自分用・自宅用のアイス クリーム人気は衰えず

 矢野経済研究所(水越孝社長)はこのほど、昨年実施した和菓子と洋菓子、デザート類に関する消費者アンケート調査の結果をまとめ、その内容を発表した。2016年の前回調査との比較分析も試みている。それによると、直近1年間における和菓子・洋菓子の購入経験(各設問に対し単数回答)では、自分用もしくは自宅用に和菓子を購入したことのある人は、全体の84%、洋菓子では91.2%となった。前回調査結果との比較では、和菓子・洋菓子ともに回答比率に大差ない結果となった。

 また、ギフト用として和菓子を購入したことのある人は54.9%、洋菓子で62.4%で、洋菓子の方のポイントが高い。前回調査と比較すると、こちらも大幅な比率変動は見られないものの、和菓子は1.7ポイント、洋菓子は1.4ポイント上昇した。ここ3年間の傾向を見ると、和菓子と洋菓子ともにギフト市場では堅調に推移しているが、和菓子における「自分・自宅用」の需要がやや減少していると、研究所では分析している。

 また直近1年間で「自分・自宅用」に購入したデザート類のうち、最も多く購入したのはアイスクリームで、ヨーグルトが2位、プリンが3位と続く。しかし、前回調査と比較すると、いずれの品目でも低下がみられ、特にヨーグルトは3.6ポイントも低下した。アイスクリームはほぼ横ばいを維持した。

*デザート類の内訳はアイスクリーム・ヨーグルト・プリン。フルーツゼリー・コーヒーゼリー・シャーベット・ジェラートの7品目。