営業最前線 亀田製菓グループ 株式会社 日新製菓 営業部 東京営業所 部長 佐藤 恭平氏(61歳)〈後編〉

50周年を飛躍の節目に

 昨年春の看板製品『ふくべ煎』や『ねぎみそ煎』のリニューアルと新製品投入後、日新の製品に対する評価は大きく変わっていった。それに伴い売上も確実に上がっていった。発売当初は栃木県を中心にエリアを限定していたが、評判はそのエリアを押し広げていく。今は、首都圏から北海道を除く東日本がメイン。生産キャパの問題もあって、今年もそのエリアは堅持する方針だ。

 「NBの好調の一方で、実は新規事業の伸長も目覚ましく、それが生産現場のキャパを追い詰めた大きな要素だった。従来の亀田製菓などの仕事以外の新たな仕事で、いわゆる高級高品質チャネルに対応した新規事業。NBの味変えではなく、○○産の海苔とか、△△産の塩を使うとか、日新のこだわりを、差別化要素として受け入れてくださるところが増えている。小回りを必要とするこうした要請は、日新の立ち位置を明確にしたし、かつてと大きく変わったところだ」と佐藤部長。

 売場はどこにでもある。その好例がお土産チャネルだ。某土産会社からの要請で、地場産の下仁田ねぎを素材に作った『ねぎみそ煎』のアレンジ製品は、1カ月で11万枚以上も売るヒットを記録したという…

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