心ゆくまで和菓子を味わう、東京和菓子協会「和菓子を愉しむ集い」

東京和菓子協会は2月20日、和菓子についての講演や製造実演・試食を楽しめる「知る・見る・味わう、和菓子を愉しむ集い」を京王プラザホテル「花の間」(都内新宿区)で開催した(写真)。募集定員400名を大幅に上回る4347名の応募があった。

冒頭、東京和菓子協会の細田眞理事長(榮太樓總本鋪)が、「こんなに大勢の方にお集まりいただき、和菓子の魅力がコロナウイルスに勝ったと思っています。千年を超える歴史を持つ和菓子を、十分に味わっていただきたい」と挨拶。

開催が危ぶまれもしたが、スタッフ全員がマスク装着はもちろんのこと、至る所にアルコール消毒液を置き、迎え入れる体制は万全。試食のための和菓子は、保健所の指導で持ち帰ることはできないが、多くが包装した状態で用意された。

第1部では、全国和菓子協会の藪光生専務理事が「和菓子よもやま話」を披露した後、一炉庵の池田功氏、山口家の江口方弘氏、菓匠雅庵の皆川典雅氏が煉切りの製造を実演、その様子がスクリーンに映し出された。

第2部の立食形式の「和菓子でパーティ」では、一炉庵、和菓子処 大角玉屋、清風堂、カステラ本家 福砂屋、山口家、虎屋、清月堂本店、羽二重団子、菓匠雅庵、榮太樓總本鋪の10店が出店。

虎屋は、羊羹『夜の梅』と最中『御代の春(紅・白)』、榮太樓總本鋪は、『名代金鍔』と『日本橋どらやき(さくら餡)』を用意した。

伊藤園の日本茶や、味の素AGFの和菓子に合うコーヒー『煎』も用意され、来場者は急須で入れたお茶やドリップコーヒーを片手に、和菓子を心ゆくまで味わった。