江崎グリコが啓発活動 液体ミルク『アイクレオ』が 災害から赤ちゃんを守る!

 江崎グリコ(江崎勝久社長)は1月26日、都内渋谷区で開かれたイベント「子育てネウボラ」(同区主催)に参加、同社が国内初で製品化した乳児用液体ミルク『アイクレオ』を使いながら、災害時に赤ちゃんを守るため、その正しい使い方などを伝える啓発活動を行った。同社は昨年6月に渋谷区と「子育て家庭支援事業に関する連携協定」を締結している。

 『アイクレオ』は粉ミルクと違い、お湯や水に溶かす手間が不要。昨年3月の販売開始以来、大ヒットの売れ行きを示し続けている。昔から「母乳は赤ちゃんの最良の栄養素」とされているが、『アイクレオ』は主原料の乳製品や食用油脂にこだわり、色も香りも味も限りなく本物の母乳に近づけた。125㎖入りで一箱216円(税込み希望小売価格)。

 液体ミルクがにわかに脚光を浴び始めたのは4年前の熊本地震。大規模な断水被害を知ったフィンランドが支援物資として大量に届けてくれたのだ。それを契機に政府は2018年に食品衛生法と健康増進法を改正、液体ミルクの国内製造と販売を解禁した。全国の自治体では現在、災害時の備蓄用ミルクとして導入を積極的に進めている。