日清シスコ 営業戦略を聞く①

シリアルで新領域に果敢に取組む

ニーズをすくい上げ常に進化

『チョコフレーク』『ココナッツサブレ』といったロングセラー製品を持ちつつ、「総合シリアルメーカー」として新しい領域にも取り組んでいる日清シスコ。細かいところまでニーズを捉えて製品に反映させ、絶えず進化し続ける姿勢でシリアル市場を牽引している。その背景には、ユーザーを第一に考える同社の視点が見えてくる。製品をどう提案し、認知してもらう努力をしてきたのか、営業本部の古薮啓介副本部長、伊藤智樹・営業企画部長に話を聞いた。

総合シリアルメーカーとしての責任

本紙 御社のシリアルは、元気があります。

古薮 シリアルの可能性は大きいです。コーンフレークとグラノーラを作る総合シリアルメーカーとして、売場をトータル的に提案していく責任を果たさないといけません。昨年秋に始動した「具ood(グッド)!シリアル戦略」で、今まで以上のトータル提案が可能になりました。

―コーンフレークなど複数のカテゴリーで具入りを提案した戦略ですね。

古薮 今までも具、フレーバー、生地、パッケージの進化を通じて売場に変化をもたらしてきました。特に具には重点を置いています。お客様もその商品価値に気付いていらっしゃる。日清食品グループは、具が強みのひとつです。当社は、大きめにカットした苺やバナナなど、積極的に具を進化させています。特にバナナは大きさだけでなく、牛乳をかけるとバナナ特有の粘り気が出ることが魅力です…

【続きは5422号5面へ】

写真・古薮副本部長(右)と伊藤営業企画部長