本紙記者体験ルポ・失われた味「ミント系ガム」の再現に挑戦 日本フレーバー・フレグランス学院

 日本フレーバー・フレグランス学院長の角田一さんはロッテの出身。戦後創業したロッテはガムを発展の礎としている。角田さんは創業者・重光武雄氏の命を受けて、全身全霊をかけ『ロッテ・ガム』の味を完成した人として知られる。いまもこよなくガムを愛し、大切な「ガムの文化」を育む努力を続けているが、根っこにあるのは「香料へのこだわり」だ。その角田さんから「本格的なガムづくりを体験してみませんか」とのお誘いが弊紙にあった。ガムづくりを通じて「香料の力」がどれだけ菓子づくりに大きな役割を果たすのか。その体験ルポをお届けする(高橋)。

香料の力で蘇る「あの清涼感」!

いざ本番!

 

 選ばれたのは新人記者。場所は学院のある都内千代田区の御茶ノ水のビル。講師は角田さんのかつての部下で、ガムづくりにおける残り少ない「戦友」のお一人の岩田静雄さんだ。その岩田さんに招かれつつ、白衣に着替え、早速試作室へ。手を洗い準備を整える。

「今日は粉末香料と液体香料の二つを使って、いまでは失われた本格ミント系ガムの味を再現してみましょう」と岩田さん。記者は「そういえば、あれだけ好きだったミント系ガムも最近はさっぱり食べていないなぁと」と心でつぶやく…

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