=新社長登場= 川上製菓(新潟) 〜2代目社長〜 川上文男氏にきく

プチマドレーヌを全国へ!

新潟名物の笹団子など、米処新潟ならではのもち製品を製造販売してきた有限会社・川上製菓(新潟県新潟市)は、近年、一口サイズのプチマドレーヌなど洋焼菓子も手掛けて拡売中だ。年商は2億2000万円。

川上製菓の創業は1983(昭和58)年6月。「もとは飴から始まった」と話すのは、2代目の川上文男社長(53)、写真。会社を興した父が53歳で脳梗塞を患い、29歳で社長に就任したという。

学生時代から、後を継ぐことに迷いはなかった。地元の新潟商業高校を卒業した後、菓子問屋の田村商事(2013年倒産)に1年間見習い〝奉公〟に出て、川上製菓に入社。以来「仕事が趣味」というほど、家業に打ち込んでいる。

創業当初は醤油飴や塩飴などの大きな飴を作っていたが、徐々に笹団子や切り餅、ちまきを手掛けるようになった。もち米粉80%と上うるち米粉20%でブレンドした『笹だんご』、100%国産のもち米・うるち米・笹の葉を使用した『三角ちまき』、もち米の最高級品種である新潟産「こがねもち」を100%使用した『こがね餅』は、新潟の美味しいお米を味わってもらいたい、という同社の思いが具現化した製品だ。

そんな川上製菓がプチマドレーヌを手掛けるようになったのは、田村商事が子会社・タムラ製菓を手放すことになったのがきっかけ。バームクーヘンやマドレーヌ、プリン、柏餅、桜餅、おはぎ、水羊羹などを引き継ぎ、事業を拡大したのだ…

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