虎屋は、赤坂店地下1階の虎屋赤坂ギャラリー(都内港区)で、「とことわの書−自然のことば−」を2月24日まで開催している。入場無料。
「とことわ」は、永久に変わらぬものを意味する言葉。同展では、とらやの商品パッケージに書かれている筆文字の菓銘を一手に揮毫(きごう=筆を使った書画)してきた古郡達郎氏によるさまざまな書体の作品を展示。悠久の時の流れ、自然をテーマに、紀元前から中国で使用されていた篆書体(てんしょたい)など、まるで現代アートのような遠い昔の書体を堪能できる。
篆書体で書かれた、縦3m、横1・4mにも及ぶ大型の連作では、春夏秋冬を代表する風物の4文字「華」「風」「月」「雪」を抜粋(写真)。さまざま書体の「水」の字をストリングスカーテンに投影する映像作品では、甲骨文字や日本のくずし字など約30種類の書体が水の流れのように変化する。