「健康増進総合支援企業」を目指すブルボン

「新・製品開発」のコンセプト 連載4

『フェットチーネグミコラーゲンプラスざくろ味』

ブルボンは2018年9月、グミキャンデー『フェットチーネグミコラーゲンプラスざくろ味』を全国発売した。女性人気の高い機能性成分であるコラーゲン5000㎎、ビタミンC44㎎、鉄分12.1㎎、食物繊維4.1gを1袋中に配合。51gで希望小売価格120円(税抜)。キャッチコピーは「キュンとすっぱい! キレイをサポート!」。(河)

“プラスしたのはコラーゲンだけじゃない!”

2010年発売の『フェットチーネグミ』は、ブルボンの主力ブランドである。平打ちパスタのような形状とアルデンテな噛みごこち、酸味を強調した味作り等で、従来のグミキャンデーと差別化し大ヒット。その後、炭酸系フレーバー、“固ゆで食感”の『ハードボイルド』等を追加、進化を続けてきた。『コラーゲンプラス』は、健康軸で開発しており、これまでとは別ベクトルの製品と言える。

■配合の妙

「売場としてはスーパーマーケットを強く意識しています。SMにおけるグミキャンデーの販売動向を調べると、40~60代の主婦が子供のためにだけではなく、自分のために買っていることがわかりました。その購買層にアンケートをとったところ、コラーゲン、ビタミンC、鉄分、食物繊維等の機能性成分が含まれているグミが欲しいという声が目立ちました。今回はそれらの機能性成分をすべてプラスしました。ネーミングは、ターゲット層の女性に最も人気のあるコラーゲンを主役にしました」(ブルボン第二製品開発部糖菓開発課・内木場雄平課長)。言易行難。ゼラチンを固めて作るグミキャンデーは、成分を変更すると、配合に影響が出る。特に『コラーゲンプラス』では、食物繊維を追加したため、ゼラチンのゲル化が阻害される。通常品と同配合では、ブランドの特徴である“アルデンテな噛みごこち”が出ない。少し固めに仕上がるゼラチンを選択したり、配合量を調整したりすることで、通常品の食感に近づけた…

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