TOP interview 代表取締役社長兼CEO伊藤 秀二 氏

何が変わる? カルビー1(全4回)

ツートップ体制からワントップ体制へシフトしたリーディングカンパニー

原料不足時には製品の海外調達で対応も

 

カルビーでは今年6月、松本 晃氏が代表取締役会長兼CEOを退任した。伊藤秀二代表取締役社長兼COOとの「ツートップ体制」を敷いてきた同社。それが「ワントップ体制」にシフトすることで何が変わるのか? また、昨年の「ポテトショック」をどのように総括しているのか?代表取締役社長兼CEOに就任した伊藤秀二氏にうかがった。    

本紙 昨年の「ポテトショック」をどのように総括されていますか?

伊藤 振り返ってみれば、国産原料を使用したポテトチップスの国内製造が非常に困難だった。当社は、ポテトチップス以外の製品出荷を拡大することでラインナップ不足分をカバーした。また、生馬鈴薯の輸入量を拡大して自社製品の原料とすることで、絶対量が少なかった国産馬鈴薯が他社にまわるよう配慮した。後で考えてみると、海外製品でカバーする方が合理的・効率的だったかもしれない。当社は、韓国、香港、インドネシア等の地域にポテトチップス工場を擁している。それらの地域には原料となる馬鈴薯が豊富にあった…。【続きは5390号2面へ】