南部煎餅再生の新星 若きリーダーに聞く 連載2

地域と〝がっぷり四つ〟で活性化を

宇部煎餅店・宇部清志郎専務取締役

前号に続き、(有)宇部煎餅店の若きリーダー宇部清志郎専務に、製品展開や地域活性化への取組みなどについて聞いた。

 

本紙 西日本地区にも販路を広げることができたということですが、売れ筋製品にバラつきが生じると思うのですが。

宇部 その通りです。メーカーとしては、製造計画や販売計画を立てるうえで大きな問題となります。例えば、南部煎餅に馴染みが薄い西日本地区では『ごませんべい』と『油せんべい』の違いが分かり難いため、結果的に購買を敬遠するという消費者意識が働くようです。安全性はもとより、消費者に製品を分かり易く示すこともメーカーの責任であることを痛感しました。

本紙 消費者意識を変えるため、どのような施策を講じたのですか。

宇部 4年ほど前になりますが、それまでのパッケージを一新して〝製品の見える化〟に取組みました。透明なパッケージに製品名と製品説明をプリントするなど、消費者の目線に立って改良したのです。そうしたところ、西日本地区での売上が伸び始めたのです。製品内容が分かれば、消費者は製品を買ってくれるということが証明されました。  【続きは5387号3面へ】