トップインタビュー連載第4回 佐藤 勇・代表取締役社長COO 亀田製菓

トライアル継続への覚悟

本紙 連載第1回(4月23・30日付5370号4面掲載)では、消費者の「米菓離れ」の原因として、「大袋が多い」ことを挙げられました。

佐藤 60~70代のユーザーに対しては、パッケージや提供する量目をサイズダウンする必要がある。おそらくパッケージは今後、パーソナルタイプが米菓でも主流になるだろう。米菓以外のお菓子売場を見れば一目瞭然だが、小型化がかなり進んでいる。時代の変化を読んだ各社が手を打ってきた成果だ。残念ながら米菓業界は、後手になっていると言わざるを得ない。当社では、現状を「米菓売場の化石化」とし、問題視している。また、パッケージの小型化については、小売からの要求という側面もある。「あんな大袋をいつまでも続けて」と。センターフィは現在、売上金額・個数がベースとなっているが、今後は容量ベースに切り替わる可能性がある。大容量パッケージを主力にしているメーカーには一大事だ。そのような事態に備える意味でもパッケージの小型化は必然だろう。一部のストアチェーンには、お菓子のパッケージの小型化によって売場を削減し、需要増を見込む冷凍食品等の売場に置き換えたいという目論見もあるようだ。ただ、当社は、冷凍食品にはまったく関心がない。だから、パッケージの小型化で節約したスペースを活用して、より多くのアイテムを投入したりフェイスを増やしたり、米菓はじめお菓子の売場を活性化することに注力する…。

 【続きは5373号4面へ】