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【2018年水物特集】

*17年清涼飲料実績

量・額とも3年連続最高記録を更新 新たな消費シーン開拓とそれに即した製品開発が牽引 

(一社)全国清涼飲料連合会がまとめた2017暦年の清涼飲料類総生産数量は、2162万7500kl(前年比=以下同1.7%増)で、3年連続増加と同時に3年連続過去最高生産数量を更新。生産者販売金額は、3兆9478億1800万円(1.8%増)で、こちらも3年連続増加とともに3年連続史上最高生産者販売金額を更新。全品目平均1kl単価は18万2537円(0.03%高)で、変化はない。清涼飲料は18カテゴリー・57品目で構成されているが、生産数量が前年を上回ったのは15カテゴリー36品目(4品目減)。57品目中1人当たり(人口1億2672万人=総務省統計局2017年10月1日現在概算値)消費量が最も多かった品目は、緑茶飲料2万2689ml(3.1%増)で、2位のナチュラルミネラルウォーター2万2180ml(3.1%増)との差を509ml(前年は385ml)に拡大して3年連続の首位。2017年に1番大きく伸びた品目はトマト果汁飲料で、生産数量4400klが1万8300㎘(315.9%増)、生産者販売金額10億4700万円が41億8400万円(299.8%増)に増大している…。

 

*アイスクリーム業界

5年連続最高売上微妙 夢の5000億円届かず!?

(一社)日本アイスクリーム協会が毎年発表する「アイスクリーム類及び氷菓販売実績」は、2016(平成28)年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)が4939億円(前年度比278億円増、106.3%)とまた大きく伸長し、4年連続最高売上高更新となった。2017年度の正式発表は1カ月ほど先となるが、昨年度は5年連続史上最高額達成となり、「今年度こそ夢の5000億円台に届きたい」という声も多かったが、「今回は大手メーカーが取引制度変更によるダウンが痛い」という声もあり、2017年度の5000億円は微妙だ…。

 

 

*涼菓はデザート志向強く ポリドリンク/カップゼリー水羊羹/ポーションゼリー

競合品増で売場は縮小傾向か?

涼菓類は、いうまでもなく気候に左右されるところが大きく、初夏から夏場までのごく限られた短期間が勝負の分かれ目になるといっても過言ではない。元々、涼菓類は、夏場の食欲が衰える菓子の不需要期をカバーする嗜好品として売場を彩ってきたことから、8月中旬を過ぎると売場から姿を消したのが通例だった。冷やして食べる菓子類の提案が増えたことで、涼菓が夏場の売り物に止まらず競合品が増えたし、食シーンも変化、売り方も変わったが、数少ない夏場最適品としての期待が掛かる。

 【続きは5373号5〜8面へ】