国内ベースの開発・生産で
「スナック菓子」を世界へ!
(連載第3回)
本紙 「マーケティング」に次いで、「イノベーション」についてはどうお考えですか?
伊藤 「少子高齢化」の影響で口の数は減少傾向にある。食品産業の未来予想はバラ色では決してない。そのような社会構造の変化にともない、食のスタイルも変わっていく。その変化を察知して製品を進化させていけば、その需要は安定するだろうし、成長できる可能性も高くなる。現在「スナック菓子」に分類されるほとんどのアイテムは、旧来の「お菓子」の域を出ていないが、「食事」に近い方向へシフトできる可能性を秘めていると感じている。
本紙 「スナック菓子」を「素材の魅力をできる限り生かす加工食品」とするならば、様々な道が拓けそうですね。
伊藤 そのコンセプトに基づいて開発したのが『ベジップス』だ。原料である野菜の魅力を最大限に表現することができた。素材を農産物だけでなく海産物に広げるならば、実は『かっぱえびせん』も同様だ。素材の魅力(=自然の力)にこだわれば、「お菓子」という域を脱し、日常的に食べる「食品」に進化することができるのではないかと考えている。
…続きは本紙5349号3面