浅草屋産業、伝統の『ミルクアーモンド』シリーズを一新

浅草屋産業(新潟県長岡市、磯野仁社長)では近年、製品開発に意欲的。とかく伝統ジャンルだけに「和」の固定イメージで取られがちな豆菓子だが、パッケージや、新たなテイスト、アウトドアーでの食シーン提案など、斬新なチャレンジを感じさせるメーカーだ。

今回リニューアルされた『ミルクアーモンド』シリーズもその一環だ。同社の看板技術であるミルクコーティングは、40年ほど前に開発した独自技術。製法特許はすでに切れているが、その技術を使った製品のファンは多い。

今回、10月1日発売で装いを新たに登場する『ミルクアーモンド30g』『抹茶アーモンド30g』『塩キャラメルアーモンド25g』(写真、希望小売価格各240円・税別)が、背の低い横長のスタンドパックで、洋風テイストのオシャレな姿になった。コーヒーやミルクなどの飲み物を背景にした製品のシズル写真も品が良い。

同社では職人の手技を活かす小ロット生産によるクオリティの高さにこだわる。『ミルクアーモンド』シリーズでは、〝ふんわり&柔らかく〟それぞれのパウダーをコーティング。香ばしく煎りあげたアーモンドとの親和性を重視した。ロングセラーの『ミルク』に加え、抹茶と塩キャラメルの2味が追加され3品体制だが、中でも『抹茶』では、素材の味わいを大切にしたいと、コーティングのパウダーは、通常は使用するミルクを入れず、宇治抹茶と砂糖だけ。いわば「お濃い茶」の味わいを目指したのである。

3品に共通するのは〝大人の味わい〟。一粒一粒を大事に味わってほしいと個装にした。価格に見合う丁寧な作りだ。

新たなシリーズのリリースに合わせて、国産大豆にこだわった『きなこ大豆40g』(同240円・税別)も発売する。前記シリーズ同様に、小さなスタンドパック製品だが、こちらは個装ではないので、湿気防止用に、片側だけが開封される特殊なチャック(ポケットジップ™)付きだ。国産大豆のセンターに、北海道産大豆のきなこをしっとりとコーティング。大豆のサクサクッとした食感と控えめな甘さで、やや苦み走った深いきな粉の味わいが特徴である。